2021年09月20日
理解者
柴田屋酒店に併設されている甘酒専門店、
甘酒カフェ「ゆふ」。
「甘酒カフェをを始めたのはなぜですか?」
という質問をされることが時々あります。
「女性が入りやすいお店にしたかった」
とか
「話題作り」
とか
その日の気分で違う理由を答えたりしています。
でも、それはどれも嘘ではなくて
たくさんある理由の中の一つで
それらすべてを説明するのにはちょっと時間がかかるからそうしているのです。
で、その理由のうちの一つに
「酒粕の甘酒に使っている純米大吟醸”優”の酒粕がとっても美味しいから」というのがあります。
純米大吟醸「優」は柴田屋酒店が企画販売する
田原産減農薬栽培コシヒカリで造った日本酒です。
(もちろんお酒の優も販売しています)
これで作った甘酒がとんでもないく美味しい!
と、自分では思っているのです。
「これだ、この味!
ここでしか飲めないこのおいしさ。
唯一無二の田原の味だ!!」
自信満々に優の酒粕の甘酒を引っさげて
甘酒カフェゆふをオープンしたわけです。
ところが・・・
この地方では酒粕の甘酒というのは馴染みがなく
なかなか地元の人に受け入れてもらえません。
そしてその後に訪れた麹の甘酒ブーム。
来てっくださるお客様の多くは
米麹の甘酒を飲んで「おいしいね~!」といってくださいます。
そう言ってもらえるのは確かにうれしいです。
しかし、
「そうかもしれないけど酒かすも・・・」
と、心の中ではいつもつぶやいています。
なかなか思惑通りに事は進まないのが現実なのです。
ところがですね、
それでも、たまにいらっしゃるんです。
「この酒粕、美味しいですよね!」と言って酒粕を買いに来てくださる方が。
こういう方々をワタクシは「理解者」と呼んでいます。
「わかります?
アナタにはわかるんですね、この美味しさが!」
なにか、
普通の人には見えないものが見えてしまっている人たち同士が出会ったときのような感動(?)を覚え
一気に二人の距離が縮まったような気になります。
このところ、そういう方が複数来店されまして
たくさんの理解者を得られて大変機嫌よく過ごしているワタクシ。
「ま、販売できる酒粕の量もそんなにたくさんあるわけでもないので
ワタクシ達だけでこっそり楽しみましょうね!」って感じ。
ごめんなさいね。
この美味しさをみんなに分けてあげられなくって。

にほんブログ村
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。